内藤氏は47年に京大経済学部を卒業し、関電前身の関西配電に入社。62年に芦原(あしはら)義重社長(故人)の秘書になり、政財界とのパイプ役を約30年間務めた。関電の原発依存度は震災前は5割を超え業界でも高く、原発導入を円滑に進めるには政界工作が重要だったという。
 内藤氏は2013年12月から今年7月にかけて69時間取材に応じ、11年3月の東京電力福島第一原発の事故について「政府の対応はけしからん」「長年築いてきた政・官・電力の関係に問題があった」と指摘した上、多額の政治献金を電気料金で賄ってきた関電の歴史を詳細に語った。
 さらに「関電には芦原さんが直接、総理大臣や党の実力者に配る資金があった。トップシークレットだった」と証言。首相や自民党有力者らに毎年2回、盆暮れのあいさつと称して各200万~1千万円の現金を運ぶ慣行があったと明かし、授受の様子や政治家の反応を細かく語った。
 当時は政治家個人への企業献金は法律で禁止されていないが、電力各社は74年、「政治献金分まで電気料金を支払いたくない」という世論を受けて企業献金の廃止を宣言。内藤氏は当時の業界は「そんなことを出来るわけがない。政治家を敵に回したら何も動かない」という雰囲気だったとし、その後も政治献金を水面下で続けたと証言した。
 献金の理由は「一に電力の安泰。二に国家の繁栄」とし、「天下国家のために渡すカネで、具体的な目的があったわけではない。許認可権を握られている電力会社にとって権力に対する一つの立ち居振る舞いだった。漢方薬のように時間をかけて効果が出ることを期待していた」と強調した。
 関電広報室は「承知していない」と取材に答えた。(藤森かもめ、村山治)
■元首相側は否定
 内藤氏が献金したと証言した7人の元首相側は取材に対し、「そのような事実はないと思う」「わからない」などと答えた。
 政治資金規正法は金権スキャンダルのたびに改正を重ねた。ロッキード事件後の1980年に政治家個人が受けた献金の収支報告が義務化され、リクルート事件や東京佐川急便事件を受けて99年に政治家個人への企業・団体献金が禁止された。99年までは政治資金収支報告書に記載していれば問題ないが、記載の有無は取材で確認できなかった。
     ◇
■痛烈な自己批判、過去に例ない
 《歴史の関係者から話を聞き取る「オーラルヒストリー」第一人者の御厨貴東大客員教授の話》 電力を独占供給する巨大公益企業の政界工作を中枢の元役員が明かした衝撃の告白だ。これほど痛烈な自己批判は過去にない。歴史をこの国に記録として残そうとする勇気ある行為だ。
 関電は電気料金を使って政治家を値踏みし、政界のタニマチ的存在になっていた。巨額献金が独占支配を強め、自由化を嫌がる自己改革のできない組織にさせたに違いない。内藤氏は電力業界に誤りはないと信じてきたが、原発事故で過信だったと気づいた。関電にとって目指すべきモデルで超えるべき対象だった東電の事故は、裏方仕事が国家のために役立つと信じてきた彼の価値観を画期的に変えたのだろう。
 電力を各地域の独占企業が担い続けていいのか。この告白は業界への戒めであり、世論への問いかけだ。

朝日新聞デジタル2014年7月28日

http://digital.asahi.com/articles/ASG7N029QG7MUUPI00B.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG7N029QG7MUUPI00B


                                           

筆者考:

 内藤氏が献金したと証言した7人は、田中角栄三木武夫福田赳夫大平正芳鈴木善幸中曽根康弘竹下登の各元首相(中曽根氏以外は故人)!・・・その唯一存命の中曽根元首相も今や96歳、失礼ながら言わせて貰うと、少々記憶が薄れており、インタビューしても朝日の記者の手に掛かったら意図も簡単に誘導されてしまう事は明白です。
其れにしても朝日のインタビューに応じて誘導されてぺらぺら捲し立てるとは!、・・・己が長年間に亘り勤続して副社長の地位まで登り詰めた男とは到底思えません。

✦【内藤氏は2013年12月から今年7月にかけて69時間取材に応じ、11年3月の東京電力福島第一原発の事故について「政府の対応はけしからん」「長年築いてきた政・官・電力の関係に問題があった」と指摘した上、多額の政治献金を電気料金で賄ってきた関電の歴史を詳細に語った】:

インタビューの動画を観ると2013年12月〜今年7月、合計69時間も費やしての長いインタビューにしては短か過ぎる。恐らく誘導攻勢で朝日が聞きたい言質を得られるまであの手この手で設問を変えて最終的に狙った言葉を引き出した!と考察が出来る動画でした。
朝日新聞のお家芸の芸術的な切り貼り技術を駆使して記事にした形跡が大です。

尚朝日新聞デジタルの記事の動画は更新記事にはアップが出来ませんでしたので、観たい方は!・・・

此のサイトを訪れて下されば幸いです。

◼︎ 関電二・二六事件:

1970年に芦原は会長に退き、さらに相談役名誉会長に退いたが、その後も女婿・腹心の内藤千百里(のち副社長)を用いて社内に強い影響力を持った。ところが、1986年に『朝日ジャーナル』誌で連載されていた「企業探検」で関電が取り上げられ、その一種恐怖支配とも取れるワンマンぶりが公となった(なお、この記事を執筆したのは当時龍谷大学教授だった奧村宏であった)。これで社内外に批判が噴出、翌1987年2月の関電取締会で芦原と内藤の解任動議が出され、小林庄一郎会長のイニチアシブの下、両者の解任が可決された。

竹下登元首相の任期は、・・・任期 1987年11月6日 - 1989年6月3日です。と成ると内藤千百里の証言『少なくとも1972年から18年間、在任中の歴代首相7人に『盆暮れに1千万円ずつ献金してきた」と証言した』は記憶違いと成ります。つまりいい加減で朝日記者の誘導に嵌った事が決定的です。

関電二・二六事件で1987年2月に解任された男が、何故に1987年11月6日に首相に成った竹下登に1000万円の金を手渡す事が出来るのか?。

朝日新聞の伝統芸!、・・・証言で事象を偏向、亦は捏造するは衰える処か益々盛んと成っている。

然し、1986年の『朝日ジャーナル』の暴露記事が発端と成り社内での独裁振りが天下に晒されて株主総会で糾弾されて解任され男が!、・・・謂わば仇敵も言っても決して過言ではない朝日新聞のインタビューに『尻軽女!』の如くに応じるとは、此の男は意地も誇りも、91歳の高齢では跡形も無く消え失せて仕舞った様です。
半年以上の期間を掛けて合計69時間、・・・チョウニチ新聞特有の執拗さで、謂わば内藤千百里を拘束し質問を続けた。恐らくボケが出て来ているので意味不明の言葉もあった!と容易く推測出来る。
意味不明の言葉を訂正させてチョウニチ新聞の記者は欲しかった言質を取り出した事は明白です。

チョウニチ新聞のインタビューに応じる事自体が既に常軌を逸して(惚けている)います。
内藤千百里氏は!、・・・正しい事は言わなきゃいけない、素朴な死を前にした気持ち!❞と、何故に化石な様な話をした理由を動画の最後の部分で語っていますが、気味が悪くなり反吐が出そうでした。 
 何が正しい事なのか?、長年抱いていた政界工作(政治資金工作)に対しての罪の意識と其れへの贖罪なのか?。政治献金は当時は合法だったので罪の意識を感じる必要はない。

此処まで惚けて自分を解任へと追い込んだ仇敵のチョウニチ新聞インタビューで語る人間を見ると“長生きするのも善し悪し!”と痛切に感じた筆者でした。

◼︎ 元首相側は否定:

 内藤氏が献金したと証言した7人の元首相側は取材に対し、「そのような事実はないと思う」「わからない」などと答えた。
此れは当然の答えです。風化仕懸かっている政治献金、然も合法であるが、今では悪の象徴の如くに思われている物を『はい!、確かに貰いました』と言えるのは唯一存命の中曽根康弘元首相だけであり、他の6名の首相の残された家族が知る由もない。知っているのは当時の秘書くらいでしょう。

朝日新聞は無理に原発事故に託つけて!、・・・原発依存が高い関西電力の元副社長内藤氏とのインタビューを画策して原発の危険さや、福島原発事故の政府対応の拙さを等の意識を刷り込み操り人形如くに語らせた事は想像に固くない。
 原発事故の対応の不手際は自民党政権では無くて民主党奸直人内閣である。其れを暈して恰も歴代の自民党政権だった!の印象操作をしている。
 電力業界が消費者からまるで強奪したかのような表現で『政治献金は全て電気代から賄われた!』と抜かしているが、・・・電気代から支払われているは当然でしょう。
電力会社の収入は電気代であるは子供でも知っている事を態々と強調する嫌らしさ!。

◼︎ 痛烈な自己批判、過去に例ない:

歴史の関係者から話を聞き取る「オーラルヒストリー」第一人者の御厨貴東大客員教授の話❯、 電力を独占供給する巨大公益企業の政界工作を中枢の元役員が明かした衝撃の告白だ。これほど痛烈な自己批判は過去にない。歴史をこの国に記録として残そうとする勇気ある行為だ。

筆者註:「オーラルヒストリー」の第一人者・御厨貴東大客員教授またしても屑東大の名が!、・・・仰々しい、醜いカタカナ語を使えば権威が有ると!と錯覚する痴れ者の見解などは一顧だにする必要はなし!。「オーラルヒストリー」は単なる証言である。証言が歴史に成る訳がない。時代に依っては世迷い事としか評価が出来ぬは当然です。
チョウニチ新聞は証言が大好き!、・・・流石は慰安婦問題や南京大虐殺を証言だけで捏造した大罪がどす黒い光を放っている。

内藤氏は電力業界に誤りはないと信じてきたが、原発事故で過信だったと気づいた。関電にとって目指すべきモデルで超えるべき対象だった東電の事故は、裏方仕事が国家のために役立つと信じてきた彼の価値観を画期的に変えたのだろう。

チョウニチ新聞の社是、記者の主観がもろにでている表現で唾棄すべき物である!。
強引に『福島原発事故が内藤氏の価値観を変えて、今回の証言が引き出された!』・・・“手前味噌!”が此処に極まると言える。

 電力を各地域の独占企業が担い続けていいのか。この告白は業界への戒めであり、世論への問いかけだ!❞・・・。随分と傲慢で目線の上(己等は清廉潔白で正道を行く)からの文脈です。
 此れを捩って筆者は!、・・・『此の侭で朝日新聞が偏向、捏造紛いの報道姿勢を続けていいのか!、この朝日新聞の主張は粗大マスゴミの傲慢さ、特亞の感性に侵された醜悪さが突出しており、・・・世論(チョウニチ新聞の存在意義)への問いかけとなる歴史的なものである』と言い換えました。